東京藝大チェンバーオーケストラ第26回定期演奏会

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▊ごあいさつ

　後期の東京藝大チェンバーオーケストラ定期演奏会は、今回も指揮者を置かないスタイルで行います。運営委員会の教員の指導の下、学生たちの自主性を重んじ、各パートの首席奏者たちが議論を重ねて音楽を作り上げていきます。
　今回はメンデルスゾーンの2作品とモーツァルトのフルート協奏曲を取り上げます。本学の高木綾子先生の魅力的なソロが楽しみです。またメンデルスゾーンの交響曲「イタリア」は、指揮者なしで演奏するのが大変難しいので、学生たちには大きなチャレンジとなるでしょう。
　若い彼らの情熱が、彼らにしかできない、精気にあふれた演奏を必ずや生み出してくれることと思います。どうぞ大いにご期待ください。

東京藝大チェンバーオーケストラ運営委員会

 ▊曲目

 F.メンデルスゾーン
弦楽のためのシンフォニア第10番 ロ短調 MWV N 10
Felix MENDELSSOHN: String Symphony No.10 in B minor, MWV N 10

 W.A.モーツァルト
フルート協奏曲第1番 ト長調 K. 313
Wolfgang Amadeus MOZART:Flute Concerto in G major, K.313

 F.メンデルスゾーン
交響曲第4番 イ長調 Op. 90「 イタリア」
Felix MENDELSSOHN:Symphony No.4 in A major, Op.90 “Italian”

▊出演

フルート：高木 綾子
Flute: Ayako TAKAGI

東京藝術大学大学院音楽研究科修了。第 70 回日本音楽コンクールフルート部門第1位、ジャン＝ピエール・ランパル国際フルートコンクール第3位、神戸国際フルートコンクール第3位など多数の受賞歴を誇る。2004年秋にはパリ室内管弦楽団との共演でパリ・デビュー。2000年にCDデビューを果たし、これまでに12 枚をリリース。すべてが高い評価とセールス実績を残す。また、テレビ・ラジオ・CM出演など従来のクラシック演奏家の枠にとらわれない活動で各方面から注目を集めている。現在、東京藝術大学准教授、洗足学園音楽大学客員教授を務めるなど後進の指導も行っている。

管弦楽：東京藝大チェンバーオーケストラ
Orchestra: Tokyo Geidai Chamber Orchestra

2003年に創設された室内オーケストラ。メンバーは東京藝術大学音楽学部と大学院に在籍する弦楽器専攻の優秀な学生たちが中心で、曲目によって管打楽器や鍵盤楽器専攻の学生も加わり、多彩な活動を行なっている。創立時から大学教員による地道で緻密なアンサンブル指導に加え、公演ごとに国内外の卓越した指揮者を迎えた演奏は、高い評価を得ている。これまでに故・G.ボッセを中心にP.チャバ、M.レイフィールド、J.マイスル、J.=P.ヴァレーズ、R.ホーネック、高関健、野平一郎、前田昭雄らを指揮者・指導者として招き、J.S.バッハ、G.F.ヘンデル、J.C.バッハ、J.ハイドン、W.A.モーツァルト、F.シューベルト、F.メンデルスゾーン、R.シューマン、P.I.チャイコフスキー、A.ドヴォルジャーク、E.グリーグ、E.エルガー、R.シュトラウス、R.ヴォーン・ウィリアムズ、A.シェーンベルク、B.バルトーク、A.ウェーベルン、A.ベルク、A.ハルトマン、M.ティペット、B.ブリテン、武満徹など、バロックから20世紀音楽まで幅広いレパートリーを意欲的に取り上げている。2006年10月には故・G.ボッセの指揮でライプツィヒ、シュトゥットガルト、ミュンヘン、ウィーンなどヨーロッパの主要都市で公演し好評を博した。

※スケジュール・曲目・出演者等は都合により変更となる場合がありますので、ご了承ください