藝大プロジェクト2017「ビバ！エスパーニャ～グラナドスのスペイン」　第1回「ヨーロッパの辺境?～スペインの音楽」

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東京藝術大学13 0 周年記念（公式プログラム）
東京藝術大学 演奏藝術センター企画
藝大プロジェクト2017 「ビバ！エスパーニャ～グラナドスのスペイン」
エンリケ・グラナドス（1867～1916）生誕150年に贈る
「光と翳の大地」スペインの音楽（全4回）

前期シリーズ　スペインのオリジナル文化

ヨーロッパの西の果て、イベリア半島に位置するスペインは、北を急峻なピレネー山脈によって中央ヨーロッパから隔てられ、南はわずか14キロのジブラルタル海峡をはさんでアフリカ大陸に対峙しています。そうした地理的特性もあり、古くはイスラムの支配下におかれ、それに対するキリスト教勢力によるレコンキスタ（国土回復運動）が興り、その結果イスラム文化とキリスト教文化の混淆した独自の文化が生まれました。前期シリーズではスペインの文化的特徴を、主にその歴史から解き明かします。

▊第1回 ヨーロッパの辺境？～スペインの音楽

14：00　第1 部　レクチャー「スペインの音楽～グラナドスを中心に」　　
講 師：濱田 滋郎 （音楽評論・スペイン文化研究家）
1935年東京生まれ。60年頃より翻訳、雑誌への寄稿、レコード解説などの仕事につく。78年より東京藝術大学、桐朋学園大学、東京外国語大学、立教大学ほかで講師を務める。NHK-FM放送クラシック音楽・民族音楽の番組にレギュラー出演。また88、90年の両年、キューバのハバナ国際ギターフェスティヴァル＆コンクールに審査員・講演者として招かれる。主要著書に『フラメンコの歴史』（晶文社）、『スペイン音楽のたのしみ』（音楽之友社）。訳書にジェファリ『フェルナンド・ソル』（現代ギター社）ほか多数。現在、日本フラメンコ協会会長、スペイン音楽こだまの会主宰。1984年、第3回蘆原英了賞受賞。

　　　　　
15：20　第2 部　コンサート「スペインの作曲家とその作品」
曲 目：
アルベニス 　        組曲《エスパーニャ》より第2曲〈タンゴ〉
　　　　　　         組曲《イベリア》より第7曲〈アルバイシン〉
グラナドス           《スペイン舞曲集》より第5番〈アンダルーサ〉
                               《演奏会用アレグロ》
モンポウ               《子供の情景》より第5曲〈庭の娘たち〉
                               《歌と踊り》より第8番
カタロニア民謡   《鳥の歌》
トゥリーナ           《ピアノ六重奏曲“アンダルシアの情景”》
グラナドス             チェロとピアノのための《マドリガル》
ファリャ               《クラヴサン協奏曲》

出 演：
増田達斗、森裕子（Pf）
野口千代光、齋藤澪緒（Vn）
大野かおる、立石さくら（Va）
上森祥平、北垣彩（Vc）
畠山奏子（Fl）
河村玲於（Ob）
福井萌（Cl）
大塚直哉（Cem）
矢崎彦太郎（Cond）

＜予告＞
▊第2回 「オペラに学ぶスペイン～その風土と歴史」　 6月24日（土）

14：00　トークイン・コンサート(トークと演奏が一体となったコンサート)
お話し：西原 稔 （音楽学・桐朋学園大学教授）
曲 目：
マスネ　                《ル・シッド》より“おお、裁きの主、父なる神よ”
ヴェルディ　        《イル・トロヴァトーレ》より“炎は燃えて”
ヴェルディ　        《ドン・カルロ》より“ひとり寂しく眠ろう”
ベートーヴェン    《フィデリオ》より
　　　　　　 　     “ああ、なんという瞬間！”“希望は捨てないわ、最後には星が出る”
モーツァルト　     《ドン・ジョバンニ》より
　　　　　　           “窓辺へおいで”“あの人でなしは私をあざむき”
ロッシーニ　         《セビリアの理髪師》より“今の歌声は”
ドニゼッティ　     《愛の妙薬》より“人知れぬ涙”
ビゼー　                 《カルメン》より“ハバネラ”“闘牛士の歌”“セギディーリャ”
ルーナ　                 《ユダヤの子》より“私はスペインから来た娘”

他（予定）

出 演：東京藝術大学音楽学部声楽科教員・学生 他　

後期シリーズ

▊第3回 《ゴイェスカス》～描かれたマハとマホ     10月22日（日）

▊第4回 ギターへの誘い～クラシックからフラメンコまで     11月25日（土）

※スケジュール・曲目・出演者等は都合により変更となる場合がありますので、ご了承ください。