日時 | 2018年1月7日(日) 19:00開演(18:30開場) |
会場 | 東京藝術大学奏楽堂(大学構内) |
入場料 | 2,000円(全席指定)
※就学前のお子様の同伴・入場はできませんので、ご了承ください。 |
チケット取り扱い |
ヴォートル・チケットセンター ※下記の日時にお電話でのみのお取り扱いです |
主催 | 東京藝術大学音楽学部 東京藝術大学演奏藝術センター |
協力 |
東京藝術大学音楽学部同声会 |
お問い合せ | 東京藝術大学演奏藝術センター TEL:050-5525-2300 |
東京藝術大学130周年記念(スペシャルプログラム)
ホームカミングデイ
藝大130周年記念音楽祭
鍵盤楽器~未来永劫~
「水オルガン」(紀元前250年頃に発明)にまで遡るともいわれる鍵盤楽器の歴史は古く、時代が進むにつれて発音原理の異なる多様な楽器が生まれていきます。現代によく見かけるピアノやパイプオルガン、電子オルガンのほかにも、個性的な鍵盤楽器たちが数多く活躍していたのです。演奏会前半は、ピアノやチェンバロのはじまりといわれる15世紀のアルノーの図面にある「クラヴィシンバルム」、18世紀に大変もてはやされた「クラヴィコード」、現代のピアノとは異なるウィーン式アクションによるC.グラーフ作のオリジナルの「フォルテピアノ」、そして東京音楽学校が明治32年(1899年)に購入し、日本での鍵盤教育の黎明期に重要な役割をはたした「リスト・オルガン(足鍵盤付きリード・オルガン)」といった19世紀までの鍵盤楽器を、後半は1920年代のフランスで発明された「オンド・マルトノ」、そして20世紀に一世を風靡したモーグ(ムーグ)をはじめとする「アナログ・シンセサイザ」の音色を、それぞれ解説付きでお楽しみいただきます。また、後藤英の新作 ”quantiqueG” では、ライヴエレクトロニクスとクラヴィコードが競演いたします。
東京藝術大学の前身・東京音楽学校時代からの歴史を持つオルガン専攻、世紀の転換期に相次いで創設された古楽専攻(2000年)と音楽環境創造科(2002年)で教鞭を執る音楽家を中心に、鍵盤楽器の過去・現在・未来に想いを馳せつつ、その多様な魅力をお楽しみいただきます。
大塚 直哉(東京藝術大学音楽学部器楽科古楽専攻准教授)
▊出演・曲目
大塚 直哉:
クラヴィシンバルム
即興演奏
クラヴィコード
W. F.バッハ:《ソナタ》イ長調 F.8より
〈第1楽章〉〈 第3楽章〉
小倉 貴久子:
フォルテピアノ C.グラーフ製作(1839年 ウィーン/跳ね上げ式アクション)
シューベルト:《即興曲》 変ホ長調 C.899 作品90-2
F.メンデルスゾーン:「ヴェネツィアのゴンドラの歌」 嬰ヘ短調
《無言歌集》第2巻 作品30より
廣江 理枝:
足鍵盤付きリード・オルガン( “リスト・オルガン”)
F. メンデルスゾーン:〈前奏曲とフーガ〉ト長調 作品37-2より〈前奏曲〉
ボエルマン:《ゴシック組曲》作品25より〈ゴシック風メヌエット〉
ラインベルガー:《オルガン・ソナタ第4番》イ短調 作品98より〈第1楽章〉
大矢 素子:
オンド・マルトノ
今堀 拓也:《La Vérité》2007/2017改訂初演
後藤 英:
《quantiqueG》
クラヴィコードとコンピュータのために2017初演
岩崎 真 解説
アナログ・シンセサイザの紹介
西岡 龍彦 司会
▊出演
大塚 直哉 Naoya OTSUKA:クラヴィシンバルム/ クラヴィコード
東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院チェンバロ専攻を修了。さらにアムステルダム音楽院にてチェンバロとオルガンを学ぶ。アンサンブル・コルティエ、バッハ・コレギウム・ジャパンなどの通奏低音奏者、チェンバロ・オルガン・クラヴィコードのソリストとして活躍。「トッカーレ[ 触れる]」ほか録音多数。東京藝術大学音楽学部准教授。国立音楽大学非常勤講師。NHK FM「古楽の楽しみ」案内役をつとめる。
小倉 貴久子 Kikuko OGURA:フォルテピアノ
東京藝術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻卒業、同大学院修了。アムステルダム音楽院を特別栄誉賞付首席卒業。日本モーツァルト音楽コンクール・ピアノ部門第1 位。ブルージュ国際古楽コンクール・アンサンブル及びフォルテピアノ部門第1 位と聴衆賞受賞。音楽祭、TV、ラジオの出演も多い。40 点以上リリースのCDの多くが新聞紙上や「レコード芸術」誌等で推薦盤や特選盤に選出される。文化庁芸術祭〈大賞〉受賞 。著書にカラー図解『ピアノの歴史(CD付き)』。「小倉貴久子の《モーツァルトのクラヴィーアのある部屋》」好評開催中。東京藝術大学音楽学部器楽科古楽専攻非常勤講師。
廣江 理枝 Rie HIROE:オルガン
東京藝術大学大学院オルガン専攻修了。DAAD(ドイツ学術交流会)の奨学生として、ハノーファーならびにシュトゥットガルト音楽演劇大学に学び、国家演奏家資格を取得。オーデンセ、武蔵野市国際オルガン・コンクール最高位、シャルトル大聖堂国際オルガン・コンクール第1位・聴衆賞受賞。世界各国で演奏ツアー後、帰国。録音・演奏活動のかたわら、多くの国際コンクールの審査員を務める。東京藝術大学音楽学部器楽科オルガン専攻教授。一社)日本オルガニスト協会理事、日本オルガン研究会会員、東京ドイツ語福音教会オルガニスト。
大矢 素子 Motoko OYA:オンド・マルトノ
東京藝術大学音楽学部楽理科在学中に原田節にオンド・マルトノを学び始め、同大学院在学中にこの楽器を製作したM.マルトノの著書を翻訳。同博士課程在学中渡仏。パリ国立高等音楽院に入学し、V.=H.クラヴリにオンド・マルトノを学びながらレクチャー・コンサートや同音楽院管弦楽団ソリストとして活動。オンド・マルトノ科を首席で卒業。帰国後、マルトノ研究で同大より音楽博士号。東京藝術大学音楽学部非常勤講師。東京オペラシティでリサイタル、NHK・FMやEテレなどにも出演。
後藤 英 Suguru GOTO:作曲/ ニューメディア・アート
斬新なエレクトリカルミュージックとボディースーツを用いたパフォーマンスなど、アートとテクノロジーを融合するスペクタクルを創り上げる。後藤の作品は、ヨーロッパを中心に世界中のアートコンテスト、フェスで多くの賞を受賞し、国際的に高い評価を受けている。音楽、芸術、科学、哲学すべてにおいての深い造詣を、前衛的なテーマで表現する日本屈指のニューメディア・アーティスト。 2016年3月に2枚組CDアルバム「CsO」とサウンド&レコーディングマガジンへの執筆の集大成である書籍『Emprise』を同時発表。 東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科准教授。
岩崎 真 Makoto IWASAKI:音楽音響
東京藝術大学大学院作曲専攻修了。在学中より電子音楽を学ぶ。国際コンピュータ音楽会議1993(東京)、1995(カナダ・バンフ)、1997(ギリシャ・テッサロニキ)に入選。現在は東京藝術大学演奏藝術センター助教として、藝大主催公演における演奏会の収録に携わっている他、桐朋学園芸術短期大学、洗足学園音楽大学などで講師を勤めている。著書に『サウンドシンセシス』(共著:講談社)、『音と響きの基礎知識』(共著:音楽之友社)等がある。
西岡 龍彦 Tatsuhiko NISHIOKA:作曲
東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科教授。管弦楽や室内楽などの器楽作品、コンピュータ・ミュージック、映像・舞台やメディアの音楽を制作。東京藝術大学音響研究室で1970年代からアナログ・シンセサイザによる作品制作を始める。近年は、NHKが開発した8Kスーパーハイビジョンのための22.2マルチチャンネル音響システムによる作品制作を行う。
※スケジュール・曲目・出演者等は都合により変更となる場合がありますので、ご了承ください。
東京藝術大学奏楽堂 [大学構内]
〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8
■JR 上野駅(公園口)・鶯谷駅(南口)、東京メトロ千代田線 根津駅より徒歩10分
■京成線 京成上野駅、東京メトロ日比谷線・銀座線 上野駅より徒歩15分
■台東区循環バス「東西めぐりん」
【2】上野駅・上野公園 から(東京芸術大学経由)⇒【5-1】東京芸術大学下車[30分間隔]
※駐車場はございませんので、お車でのご来場はご遠慮ください