今年の芸術祭は、台風9号の影響により暴風警報が発令されていたため、7日(金)の神輿パレード、各イベント(午後の屋内演奏会を除く)は中止し、8日(土)、9日(日)の2日間の開催に期間を短縮しました。
一転して天候に恵まれた8日には、午前10時から構内で神輿パレードを行い、華やかで活気に満ちた学生たちの姿が本格的な芸術祭の幕開けを飾りました。
日本画・邦楽:上野中央通り商店街賞・神田明神賞
先端芸術表現・音楽環境創造
彫刻・管楽器・ピアノ:上野商店街連合会賞(大賞)
建築・声楽
工芸・楽理:上野中通商店街賞・神田学会賞
芸術学・弦楽
デザイン・作曲
油画・指揮・打楽器・オルガンチェンバロ:アメ横商店街賞・大丸有エリアマネジメント賞
今年のテーマは『古事記』です。
神輿は高天原を追い出されたスサノオが出雲の国の烏髪の船通山で八俣遠呂智(八俣の大蛇)を退治するエピソードを描いています。
法被は天から遣わされた鳥をイメージしつつ左右非対称にして、古事記のもっている独特の世界観を表現しました。また、のぼりも関連してクシナダヒメ(スサノオの妃)や因幡の白兎のエピソードを描いているので古事記の流れを追って見ていただけると幸いです。
始めに神輿の「一体感を得る」という役割に着目しました。その一体感を、どうしたら担いでいる人間だけでなく、見ている方とも共有できるか― いかに神輿のエネルギーを外に向けるか― 試行錯誤を繰り返し、たどり着いたものがこの神輿です。実物を見て、感じて下さい。
法被は漆黒の海に白銀の蛸をあしらったものです。
彫刻科の今年の神輿は中国の三国志にでてくる呂布という武将をモチーフにした騎馬像です。呂布という人物は三国志のなかで最も武芸に優れているといわれる武将なので、そういったイメージのもつ力強さとか天下無双な感じが表現できればいいと思います。
法被は神輿の馬の色である赤系をベースに和風と中国風の融合した感じがでるようにデザインしました。
日本の牛は昔から様々な形で私たちの生活に密接に関わってきた。食料や労働力、衣料、肥料、娯楽、交通手段など、牛からの恩恵は数え切れない。
そしていつの日も「モー」と言いつつも黙々と働き続ける。
今日はそんな牛に感謝の意を表したい。
牛よ、いつもありがとう。今日ばかりは僕らが運んであげよう。そしてこれからもよろしく。