5日(金)、2年振りとなった上野公園での神輿パレードが行われました。一夏の思いを込めた神輿を肩に、サンバのリズムに乗って練り歩く若者たちの興奮は薄雲を散らし、夏の盛りを思わせる肌を焼くような日差しの下で、芸術祭の開幕を高らかに歌い上げました。
日本画・邦楽:藝大アーツイン東京丸の内賞
先端芸術表現・音楽環境創造
彫刻・管楽器・ピアノ:上野商店街連合会(大賞) 神田明神賞
建築・声楽
工芸・楽理:アメ横商店街賞
芸術学・弦楽
デザイン・作曲:上野六丁目商店街賞
油画・指揮・打楽器・オルガンチェンバロ:上野中通商店街賞
日本を代表する金碧障壁画を大成させた安土桃山時代の天才画家、狩野永徳によって描かれた唐獅子図屏風から着想を得て、私たちも何か新しい唐獅子を作りたいと考えました。
法被との兼合いや安土桃山時代からのインスパイアと言う事もあり、合戦のイメージを構想し、それをお祭りの持つ熱気あふれる躍動感、エネルギッシュな部分と重ね合わせ、迫力ある神輿の感性を目指しました。
今年の先端・音環の神輿のコンセプトは「狐の祭り」です。大きく見得を切った狐と、藝大の校章模様の獅子舞を狐たちが担いでいます。
え? 狐たち? そう、私達は担ぎ手も周りで練り歩く人も、皆狐のお面をつけています。お面をかぶって歩くというパフォーマンスを含めて一つの神輿と考えました。狐たちの楽しいお祭りを、是非御覧ください。
時は環境(エコ)元年…。古来、山々は人間界から隔絶した神聖な地であった。その事を忘れ、山を荒らし、思うがままに振る舞う人間達にしびれを切らした大天狗が、遂に現代社会に降り立った。圧倒的な迫力と存在感、そして現代を見透かした瞳を持った天狗が、今の人々に訴えかける。
流星に非ず。是、天狗(あまぎつね)なり 其の吠ゆる聲、雷に似たらくのみ
♪かえるのうたが きこえてくるよ ぐわぁ ぐわぁ ぐわぁ ぐわぁ げろげろげろげろ ぐわぁ ぐわぁ ぐわぁ
かえるのこはかえる そしてオレたちは『イノナカノ蛙』