日本[にっぽん]
文楽[ぶんらく]
文楽[ぶんらく]の義太夫節[ぎだゆうぶし]をきいてみよう!
- 『仮名手本忠臣蔵[かなでほんちゅうしんぐら]』三段目[さんだんめ] 裏門[うらもん]の段[だん]
大夫[たゆう]の演奏[えんそう]をみる
三味線[しゃみせん]の演奏[えんそう]をみる
ここは、足利家[あしかがけ]の屋敷[やしき]の裏門[うらもん]。勘平[かんぺい]とお軽[かる]は、みんなに内緒[ないしょ]で逃[に]げようと話[はな]していたんだ。
そこに、二人[ふたり]を捕[つか]まえようと、鷺坂伴内[さきさかばんない]が追[お]いかけてきたよ。登場人物[とうじょうじんぶつ]と大夫[たゆう]が語[かた]ることば
『仮名手本忠臣蔵[かなでほんちゅうしんぐら]』は、江戸時代[えどじだい]の中頃[なかごろ]におこった、赤穂四十七士[あこうしじゅうしちし]の仇討[あだう]ち事件[じけん]をもとに作[つく]られているよ。
- 『新版歌祭文[しんぱんうたざいもん]』野崎村[のざきむら]の段[だん]
大夫[たゆう]の演奏[えんそう]をみる
三味線[しゃみせん]の演奏[えんそう]をみる
ここは、野崎村[のざきむら]のお光[みつ]のお家[うち]。お光[みつ]は、久松[ひさまつ]と結婚式[けっこんしき]をあげることになって、ウキウキしながら支度[したく]をしていたよ。そこに、久松[ひさまつ]のことを大好[だいす]きなお染[そめ]が訪[たず]ねて来[く]るんだ。お光[みつ]はちょっと心配[しんぱい]になったよ。登場人物[とうじょうじんぶつ]と大夫[たゆう]が語[かた]ることば
このお話[はなし]は、江戸時代[えどじだい]に本当[ほんとう]にあった事件[じけん]をもとにしているよ。
- 『絵本太功記[えほんたいこうき]』十段目[じゅうだんめ] 尼ヶ崎[あまがさき]の段[だん]
大夫[たゆう]の演奏[えんそう]をみる
三味線[しゃみせん]の演奏[えんそう]をみる
ここは、武智光秀[たけちみつひで]のお母[かあ]さんが暮[く]らす尼ヶ崎[あまがさき]の家[いえ]。光秀[みつひで]が家[いえ]についたとき、敵[てき]の真柴久吉[ましばひさよし]が隠[かく]れていたんだ。それに気[き]づいた光秀[みつひで]は、槍[やり]で久吉[ひさよし]を突[つ]き刺[さ]した。でも、その相手[あいて]はお母[かあ]さんだったんだ。登場人物[とうじょうじんぶつ]と大夫[たゆう]が語[かた]ることば
『絵本太功記[えほんたいこうき]』は、戦国時代[せんごくじだい]の武士[ぶし]のお話[はなし]をもとに作[つく]られているよ。明智光秀[あけちみつひで]が主人[しゅじん]の織田信長[おだのぶなが]を裏切[うらぎ]って本能寺[ほんのうじ]を襲[おそ]い、死[し]ぬまでの13日間[にちかん]のことが書[か]かれているんだ。十段目[じゅうだんめ]は、その10日目[とうかめ]のお話[はなし]だよ。
文楽ってなに? 文楽のものがたり 文楽の役割 義太夫節 大夫の準備 文楽の舞台
- 文楽[ぶんらく]ってなに?
江戸時代[えどじだい]からある日本[にっぽん]の人形劇[にんぎょうげき]。
人形浄瑠璃[にんぎょうじょうるり]ともいうよ。
「大夫[たゆう]」と「三味線[しゃみせん]」の演奏[えんそう]する義太夫節[ぎだゆうぶし]で「人形[にんぎょう]」のお芝居[しばい]を進[すす]めるよ。 - 文楽[ぶんらく]のものがたり
大[おお]きく3つにわけられるよ。① 時代物[じだいもの]
江戸時代[えどじだい]より前[まえ]におきた出来事[できごと]をもとにしたお話[はなし]。人[ひと]の名前[なまえ]は少[すこ]し変[か]えて使[つか]っているよ。② 世話物[せわもの]
江戸時代[えどじだい]の出来事[できごと]や恋[こい]をもとにしたお話[はなし]。③ 景事[けいごと]
音楽[おんがく]と踊[おど]りが中心[ちゅうしん]の劇[げき]。大勢[おおぜい]の大夫[たゆう]と三味線[しゃみせん]で演奏[えんそう]するよ。 - 文楽[ぶんらく]の役割[やくわり]
◆ 大夫[たゆう]
語[かた]り手[て]。登場人物[とうじょうじんぶつ]のセリフ、気持[きも]ち、場面[ばめん]のようすを全部[ぜんぶ]一人[ひとり]で語[かた]るんだ。◆ 三味線[しゃみせん]
登場人物[とうじょうじんぶつ]の気持[きも]ちや場面[ばめん]のようすを三味線[しゃみせん]の音色[ねいろ]で表[あらわ]すよ。◆ 人形遣[にんぎょうつか]い
人形[にんぎょう]を操[あやつ]る(動[うご]かす)人[ひと]のこと。
三人[さんにん]で1つの人形[にんぎょう]を操[あやつ]るんだ!
リーダーが人形[にんぎょう]の「首[かしら]」と「右手[みぎて]」を動[うご]かして、あとの二人[ふたり]は「左手[ひだりて]」と「両足[りょうあし]」を動[うご]かす。この二人[ふたり]は、目立[めだ]たないように、顔[かお]を黒[くろ]い布[ぬの]で隠[かく]しているよ!!(一人[ひとり]で操[あやつ]る役[やく]もあるよ) - 義太夫節[ぎだゆうぶし]
義太夫節[ぎだゆうぶし]は、大夫[たゆう]が三味線[しゃみせん]の伴奏[ばんそう]で語[かた]る"ものがたり"。語[かた]り方[かた]や三味線[しゃみせん]の使[つか]い方[かた]をみてみよう。
① 女[おんな]の人[ひと]が遠[とお]くから走[はし]って来[く]るようすを三味線[しゃみせん]であらわす
② 登場人物[とうじょうじんぶつ]の動[うご]きを語[かた]り分[わ]ける
③ 三味線[しゃみせん]の力[ちから]をかりて、悲[かな]しい雰囲気[ふんいき]をだす
④ おもしろい役[やく](三枚目[さんまいめ])は、わざと三味線[しゃみせん]の音[おと]とあわないように語[かた]る
大夫[たゆう]の姿[すがた]
見台[けんだい]においた床本[ゆかほん]◆ 黒紋付[くろもんつき]は、家紋[かもん]のついている黒[くろ]い着物[きもの]。
着物[きもの]の中[なか]でも一番[いちばん]あらたまった格好[かっこう]だよ。◆ 肩衣[かたぎぬ]は、そでなしの着物[きもの]。
肩衣[かたぎぬ]と袴[はかま]は、黒紋付[くろもんつき]の上[うえ]に着[き]るんだ。ビデオで見[み]てみよう
◆ 床本[ゆかほん]は、"ものがたり"が書[か]かれた本[ほん]。
舞台[ぶたい]で大夫[たゆう]が座[すわ]る所[ところ]を"床[ゆか]"っていうんだ。"床[ゆか]"で使[つか]うから"床本[ゆかほん]"っていうよ。床本[ゆかほん]の表紙[ひょうし] 床本[ゆかほん]
表紙[ひょうし]には、タイトルと持[も]ち主[ぬし]の名前[なまえ]が書[か]かれているよ。
床本[ゆかほん]は、ものがたりを語[かた]る大夫[たゆう]が筆[ふで]を使[つか]って自分[じぶん]で書[か]くんだ。大[おお]きな文字[もじ]で書[か]いてあるけど、みんな読[よ]める〜?◆ 見台[けんだい]は、床本[ゆかほん]をおく台[だい]のこと。
語[かた]る内容[ないよう]やお芝居[しばい]の雰囲気[ふんいき]にあわせて、色[いろ]、柄[がら]、房[ふさ]の色[いろ]を選[えら]ぶんだって。
きれいな漆[うるし]の蒔絵[まきえ]だね。
*蒔絵[まきえ]ってなに?
漆[うるし]でかいた絵[え]が乾[かわ]く前[まえ]に、金[きん]や銀[ぎん]の粉[こな]を蒔[ま]いた(はりつけた)もの。
バラバラに分解[ぶんかい]して鞄[かばん]に入[い]れて持[も]ち運[はこ]べるんだ!
見台[けんだい]を組[く]み立[た]てるところを見[み]てみよう
- 大夫[たゆう]の準備[じゅんび]
大夫[たゆう]は、ずっと一人[ひとり]でマイクを使[つか]わずに、広[ひろ]い会場[かいじょう]で語[かた]るんだ。
そのために、秘密[ひみつ]の支度[したく]があるよ!① 腹帯[はらおび]をしめる
お腹[なか]に力[ちから]を入[い]れるために、下腹[したはら]にぐるぐるに巻[ま]くんだ。
② "おとし"をふところに入[い]れる
小豆[あずき]の入[はい]った細長[ほそなが]い枕[まくら]みたいなのが"おとし"。 着物[きもの]の懐[ふところ]に入[い]れて、身体[からだ]の重心[じゅうしん]を下[さ]げるんだ。
腹帯[はらおび]をしめて"おとし"をふところに入[い]れるところを見[み]てみよう
◆ 座[すわ]りかた
足[あし]の指先[ゆびさき]を立[た]てて座[すわ]って体[からだ]を安定[あんてい]させているよ。
お尻[しり]の下[した]に"尻[しり]ひき"という小[ちい]さな椅子[いす]をあてて、両足[りょうあし]ではさんでいるんだ。
◆ 大夫[たゆう]さんにインタビュー
いつから義太夫節[ぎだゆうぶし]をはじめましたか?
どうして義太夫節[ぎだゆうぶし]をはじめましたか?
楽[たの]しいところは?
難[むずか]しいところは?
- 文楽[ぶんらく]の舞台[ぶたい]