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デザイン科・デザイン専攻

◆学科・専攻概要

 本学におけるデザイン教育は、東京藝術大学の前身である東京美術学校(1887年創設)に1896(明治29)年に設置された図按科から始まりました。今日まで1世紀余りの間、社会構造の変化や文化認識、生産システムの変化など、様々な時代変動のなかで本学科は常にその時代における生活文化をつくりあげてきた原動力としての一翼を担ってきました。
 創設以来、本学科の教育理念は一貫して伝統に培われた幅広い教養と高い造形力の追求、時代を創造する真摯な創造精神の育成にあります。この理念のもとに今日まで多くの優れた人材を世に送り続けてきました。
 今日では文化が多様化し、情報化の流れのなかで生活の原点に対して根源的な問いかけと答えが求められています。本学科では「生活の用と美」「伝統と革新」という教育理念を再確認し、その問いに答えていきます。

 

>>デザイン科 公式Webサイト

◆カリキュラム

 本デザイン科・専攻は、視覚コミュニケーションデザイン、プロダクトデザイン、空間デザイン、環境デザイン、社会的デザイン、空間アート、映像、描画、理論などの領域を専門とする10の研究室で構成されています。
 学部教育、大学院教育とも各研究室、グループの特質を充分活かし、学生が既存の領域にとらわれることなく自由に資質を伸ばしていけるように配慮したカリキュラムが編成されています。

○カリキュラム(学部教育)

 学部本科は1学年45名と、対話を重視したきめの細かい少人数教育を行っています。10の研究室の常勤教員と、さまざまな領域の第一線で活躍する非常勤講師による実技課題・技法演習・講義は、専門的な技術や知識を段階的に積み上げると同時に、既存のジャンルにとらわれず自由に資質を伸ばすことを支援する内容となっています。
 学生は、学年進行にしたがってゆるやかなかたちで自分の適性を見定め、じっくりと「やりたいこと」を探し出せる、他には類を見ないカリキュラムのもとで学ぶことができます。
 卒業制作では、より制作の質を高めるために各研究室が個別指導にあたる体制となっています。

■1年次
デザイン基礎課程-観察と表現/自然と人間
 デザインの基礎力を養います。デジタル基礎と塑像の基礎実技にはじまり、「調べること」「機能性を考えること」「観察すること」「素材の可能性を追及すること」への視野を広げる実技課題をこなすことで、創造活動の「足腰」を鍛えあげます。

■2年次
専門基礎課程-発想と表現/生活・衣・食・住・遊
 発想力と表現力を問う「生活」に根ざした6つの実技課題が課せられます。併せて選択制の技法演習やデザインの意味を考える講義を通して、学生は自分の適性と「やりたいこと」を徐々に見つけだすことのできるカリキュラムとなっています。

■3年次
専門課程-構想と表現/社会・都市・情報
 現代の社会問題や未来の生活提案力を問う実技課題で、構想力・問題解決力・伝達力を養います。進路を具体的に絞り込んでいけるように、専門性の高い選択授業も用意されています。必修の「古美術研究旅行」では、京都と奈良を10日間訪れます。

■4年次
専門課程-構想と表現/卒業制作
 自分でテーマを決めて1年間かけて卒業制作に取り組みます。指導は10研究室の教員全員であたります。学生4,5人を1人の教員が担当しますが、必要に応じて学生がどの研究室を尋ねてもよい、風通しのよい仕組みとなっています。

○カリキュラム(大学院教育研究)

 修士課程においては、各研究室に1学年につき3〜5名の学生が属し、指導教員との対話をもとに学生は自分の研究活動・作品制作を深めていきます。様々な社会連携プロジェクトや、他専攻の研究室との共同制作にも主体的に参加することで、自分の専門を基盤に多様な領域をつなぐ、幅広い視野を養います。また、国際的なコミュニケーション力の養成のために本学の交換留学プログラムを積極的に利用するように指導しています。

 博士後期課程では、総合的な視野に立ち、専門性がより深化されたデザイン研究が行われます。各自のオリジナルのデザイン理論を研究するとともに、より高度な制作研究と作品制作を行います。科や研究室が企画する社会連携、国際交流などの研究活動に積極的に参加し、研究の幅を広げ、実務経験として役立てます。

指導教員

教育科目