日本[にっぽん]
能楽[のうがく]
- 『西王母[せいおうぼ]』の舞囃子[まいばやし]を見[み]てみよう
ビデオ(正面[しょうめん]から) ビデオ(斜[なな]め前[まえ]から)
西王母[せいおうぼ]は女[おんな]の神様[かみさま]だけど、男[おとこ]の人[ひと]が舞[ま]うよ。
能[のう]『西王母[せいおうぼ]』のあらすじ - 『西王母[せいおうぼ]』の仕舞[しまい]を見[み]てみよう
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「お調[しら]べ」をみてみよう
能[のう]の始[はじ]まりをお客[きゃく]さんに知[し]らせる短[みじか]い合奏[がっそう]。
鏡[かがみ]の間[ま]で、笛[ふえ](能管[のうかん])と小鼓[こつづみ]、大鼓[おおつづみ]、太鼓[たいこ]がいっしょに演奏[えんそう]するよ。
① 西王母[せいおうぼ]が桃[もも]をプレゼントする様子[ようす]
② 中之舞[ちゅうのまい]
③ 西王母[せいおうぼ]が天[てん]に帰[かえ]るところ
*謡[うたい]のことばは昔[むかし]のかなづかいで書[か]くんだ。ひらがなに[ふりがな]をつけた所[ところ]だよ。
ビデオ(正面[しょうめん]から)
ビデオ(斜[なな]め前[まえ]から)
(ビデオは右上[みぎうえ]の枠[わく]に映[うつ]るよ)
西王母[せいおうぼ]が天[てん]に帰[かえ]るところ 謡[うたい]のことば
能楽ってなに? 能の役柄と役割 囃子の楽器 能の演じかた 能のものがたり 能の舞台
- 能楽[のうがく]ってなに?
室町時代[むろまちじだい]のころからある日本[にっぽん]のミュージカル。
謡[うたい]と舞[まい]と囃子[はやし]を組[く]み合[あ]わせたお芝居[しばい]だよ。
能楽[のうがく]のことを"能[のう]"や"お能[のう]"とよぶ人[ひと]もいるね。
いろんな流派[りゅうは]があるんだ。ここでは観世流[かんぜりゅう]の能[のう]を紹介[しょうかい]するよ。 - 能[のう]の役柄[やくがら]と役割[やくわり]
能[のう]では、みんなの役割[やくわり]がはっきり分[わ]かれているよ。 - 囃子[はやし]の楽器[がっき]
笛[ふえ](能管[のうかん])と小鼓[こつづみ]、大鼓[おおつづみ]、太鼓[たいこ]、それぞれ専門[せんもん]の人[ひと]が演奏[えんそう]する。◆掛[か]け声[ごえ]がたいせつ!
小鼓[こつづみ]と大鼓[おおつづみ]と太鼓[たいこ]の演奏者[えんそうしゃ]はかならず掛[か]け声[ごえ]をかける。気合[きあい]を込[こ]めた掛[か]け声[ごえ]で、季節[きせつ]や時間[じかん]やいろいろな気分[きぶん]をあらわし、舞台[ぶたい]のみんなのタイミングもとれるんだって。 - 能[のう]の演[えん]じかた
能[のう]にはいくつかやりかたがある。① 能[のう] 一番[いちばん]正式[せいしき]なやりかた。
演者[えんじゃ]: 全員[ぜんいん]が装束[しょうぞく]をつける。お能[のう]では衣装[いしょう]のことを装束[しょうぞく]というよ。シテとツレは役[やく]によっては面[おもて]もかけるんだ。 地謡[じうたい]: 紋付袴[もんつきはかま]を着[き]て、舞台[ぶたい]右手[みぎて]の地謡座[じうたいざ]で謡[うた]う。 囃子方[はやしかた]: 紋付袴[もんつきはかま]を着[き]る。小鼓[こつづみ]と大鼓[おおつづみ]の人[ひと]は"床几[しょうぎ]"という折[お]りたたみ椅子[いす]にこしかける。 後見[こうけん]: 紋付袴[もんつきはかま]を着[き]て、舞台[ぶたい]の奥[おく]の後見座[こうけんざ]でスタンバイ。 ② 舞囃子[まいばやし] 経政[つねまさ] 融[とおる] 熊坂[くまさか] シテがクライマックスの舞[まい]だけを囃子方[はやしかた]の伴奏[ばんそう]で舞[ま]う。
シテ: 紋付袴[もんつきはかま]を着[き]る。装束[しょうぞく]はつけず、面[おもて]もかけない(かけている気持[きも]ちで舞[ま]う)。 囃子方[はやしかた]: 全員[ぜんいん]が床[ゆか]に正座[せいざ]する。床几[しょうぎ]はつかわない。 地謡[じうたい]: 舞台[ぶたい]右手[みぎて]の地謡座[じうたいざ]の近[ちか]くで謡[うた]う。 ③ 仕舞[しまい] 井筒[いづつ] 熊野[ゆや] 西王母[せいおうぼ] シテが紋付袴[もんつきはかま]で一番[いちばん]の見[み]せ場[ば]を地謡[じうたい]にあわせて舞[ま]う。囃子[はやし]の伴奏[ばんそう]はない。面[おもて]もかけない(かけている気持[きも]ちで舞[ま]う)。 ④ 素謡[すうたい] 謡[うたい]だけを紋付袴[もんつきはかま]で座[すわ]って謡[うた]う。シテ・ワキ・ツレ・地謡[じうたい]などの役[やく]を分担[ぶんたん]して数人[すうにん]で謡[うた]う。囃子[はやし]の伴奏[ばんそう]はない。 ⑤ 独吟[どくぎん] 一人[ひとり]だけで一番[いちばん]の聞[き]かせ所[どころ]を謡[うた]う。囃子[はやし]の伴奏[ばんそう]はない。 ⑥ 連吟[れんぎん] 草紙洗[そうしあらい] 複数[ふくすう]で一番[いちばん]の聞[き]かせ所[どころ]を謡[うた]う。囃子[はやし]の伴奏[ばんそう]はない。 - 能[のう]のものがたり
日本[にっぽん]や中国[ちゅうごく]の古[ふるい]いお話[はなし]や伝説[でんせつ]をもとに作[つく]られているよ。人間[にんげん]のほかに神様[かみさま]や鬼[おに]、植物[しょくぶつ]の精[せい]や、幽霊[ゆうれい]も主人公[しゅじんこう]になるんだって。狂言[きょうげん]のお話[はなし]はおかしくて笑[わら]っちゃうけれど、能[のう]のお話[はなし]はまじめ。 - 能[のう]の舞台[ぶたい]
舞台[ぶたい]と客席[きゃくせき]
◆ | 謡[うたい]ってなに? | お能[のう]の歌[うた]とせりふのこと。 | ◆ | 舞[まい]ってなに? | 能[のう]のダンスのこと。バレーみたいにピョンピョン跳[はね]たりしないよ。はねるのは踊[おど]りで舞[まい]とは違[ちが]うもん。だから能[のう]では"舞[まい]を舞[ま]う"というんだ。 | ◆ | 囃子[はやし]ってなに? | 能[のう]を盛[も]り上[あ]げたり支[ささ]える、楽器[がっき]の演奏[えんそう]のこと。 |
◆ | シテ方[かた] | つぎの4つの役割[やくわり]があるよ。 |
シテ | 主役[しゅやく] | |
ツレ | シテのお供[とも] | |
地謡[じうたい] | 合唱[がっしょう]のこと。シテの気持[きも]ちやお話[はなし]の内容[ないよう]を謡[うたい]で説明[せつめい]する。 | |
後見[こうけん] | 舞台[ぶたい]で演技[えんぎ]をする人[ひと]を着替[きが]えさせたり、小道具[こどうぐ]を渡[わた]したり、お手伝[てつだ]いをする。ただし、シテの具合[ぐあい]がわるくなったら、かわりにその役[やく]ができるぐらい、なんでもよく知[し]っている人[ひと]だよ。 | |
◆ | ワキ方[かた] | つぎの2つの役割[やくわり]があるよ。 |
ワキ | 脇役[わきやく] | |
ワキツレ | ワキのお供[とも] | |
◆ | 囃子方[はやしかた] | |
能[のう]で楽器[がっき]を演奏[えんそう]する人[ひと]たち。 楽器[がっき]は笛[ふえ](能管[のうかん])、小鼓[こつづみ]、大鼓[おおつづみ]、太鼓[たいこ]の4種類[しゅるい]だよ。 みんな知[し]ってる?おひなさまの五人囃子[ごにんばやし]のうち四人[よにん]は能[のう]の囃子方[はやしかた]だよ。あとの一人[ひとり]は謡[うたい]の人[ひと]。 |
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◆ | 狂言方[きょうげんかた] | |
能[のう]の途中[とちゅう]で詳[くわ]しい説明[せつめい]をしてくれるよ。「狂言[きょうげん]」という楽[たの]しいお芝居[しばい]もするよ。狂言[きょうげん]は、せりふ中心[ちゅうしん]の劇[げき]なんだ。 |
[おことわり]
この頁で掲載する、舞囃子と仕舞、連吟の映像は、下記の助成を受け、
「能楽公演 東京藝術大学130周年記念特別展 藝「大」コレクション展
パンドラの箱が開いた!関連企画」(2017年8月25日)で収録されました。
本公演の詳細はこちら
・藝大フレンズ賛助金
・東京藝術大学音楽学部同声会助成金
・公益財団法人 文化財保護・芸術助成財団
この頁で掲載する、舞囃子と仕舞、連吟の映像は、下記の助成を受け、
「能楽公演 東京藝術大学130周年記念特別展 藝「大」コレクション展
パンドラの箱が開いた!関連企画」(2017年8月25日)で収録されました。
本公演の詳細はこちら
・藝大フレンズ賛助金
・東京藝術大学音楽学部同声会助成金
・公益財団法人 文化財保護・芸術助成財団