日本[にっぽん]

長唄[ながうた]

  • 無間[むけん]の鐘[かね]』を見[み]てみよう
  • [おんな]の人[ひと]が、好[す]きな男[おとこ]の人[ひと]とたまにしか会[あ]えない、さびしい気持[きも]ちを歌[うた]っているよ。

    [す]きな人[ひと]が帰[かえ]った後[あと]、遠[とお]くで鳴[な]る鐘[かね]の音[おと]を一人[ひとり]できくと、あえない時[とき]よりもずっとつらい。
    [す]きな人[ひと]と一緒[いっしょ]になれば、こんな気持[きも]ちも昔[むかし]のことになるのに。 歌詞[かし]

  • [まつ]の緑[みどり]』を見[み]てみよう
  • 作曲者[さっきょくしゃ]: 四代目[よんだいめ] 杵屋六三郎[きねやろくさぶろう]

    作曲者[さっきょくしゃ]の娘[むすめ]"せい"が、杵屋六[きねやろく]を襲名[しゅうめい]した時[とき]のお祝[いわ]いの曲[きょく]
    [むすめ]を、きれいな緑色[みどりいろ]の松[まつ]の若木[わかぎ](子[こ]どもの松[まつ]の木[き])にたとえているよ。
    "緑[みどり]"には、ほかの意味[いみ]もあるんだ。むかし"緑[みどり]"という禿[かむろ]の女[おんな]の子[こ]がいてね、その子[こ]は大人[おとな]になったら松[まつ]の位[くらい](ナンバーワン)の太夫[たゆう]になれそうな、すてきな雰囲気[ふんいき]を持[も]っていたんだ。
    お父[とう]さんは、この緑[みどり]のように立派[りっぱ]になってほしいと願[ねが]って、娘[むすめ]に「松[まつ]の緑[みどり]」をプレゼントしたよ。
    歌詞[かし]
    [言葉[ことば]のせつめい]
    襲名[しゅうめい]: むかし活躍[かつやく]した人[ひと]の名前[なまえ]をひきつぐこと。 
    [くるわ]: 江戸時代[えどじだい]に、男[おとこ]の人[ひと]が女[おんな]の人[ひと]を相手[あいて]にお酒[さけ]をのんだり遊[あそ]んだ所[ところ]
    禿[かむろ]: 廓[くるわ]で太夫[たゆう]の見習[みなら]いをする7、8才[さい]の女[おんな]の子[こ]
    太夫[たゆう]: お客[きゃく]さんの相手[あいて]をする女[おんな]の人[ひと]の中[なか]で、いちばんきれいで頭[あたま]もよくて、字[じ]も音楽[おんがく]も上手[じょうず]な人[ひと]

  • 『秋[あき]の色種[いろくさ] 虫[むし]の合方[あいかた]』を見[み]てみよう
    ビデオ(正面[しょうめん]から)    ビデオ(近[ちか]くから)
  • 『秋[あき]の色種[いろくさ]』は秋[あき]の草花[くさばな]を歌[うた]った曲[きょく]。その中[なか]の『虫[むし]の合方[あいかた]』は、2挺(丁)[ちょう]の三味線[しゃみせん]があっちこっちで鳴[な]く松虫[まつむし]の声[こえ]をまねてひく間奏[かんそう]だよ。

  • 『戻橋[もどりばし]』の大薩摩[おおざつま]を見[み]てみよう
    ビデオ(正面[しょうめん]から)    ビデオ(近[ちか]くから)
  • 京都[きょうと]の一条[いちじょう]にある戻橋[もどりばし]には、死[し]んだ人[ひと]が渡[わた]ると生[い]き返[かえ]るという言[い]い伝[つた]えがあるよ。そばの北野天満宮[きたのてんまんぐう]もパワースポットだ。迫力[はくりょく]いっぱいの建物[たてもの]、高[たか]い杉[すぎ]が"どうどう"と音[おと]をたてて揺[ゆ]れる。まるで魔界[まかい]のひびきみたい。ゴーストパワーで廊下[ろうか]まで揺[ゆ]れてるぞ。コワイヨー!! 歌詞[かし]

    大薩摩[おおざつま]は、歌舞伎[かぶき]というお芝居[しばい]で使[つか]う特別[とくべつ]な曲[きょく]だよ。長唄[ながうた]の唄[うた]い手[て]と三味線[しゃみせん]が一人[みひとりずつ舞台[ぶたい]に出[で]てきて、立[た]って演奏[えんそう]するんだ。三味線[しゃみせん]の人[ひと]は足[あし]を台[だい]にのせちゃうよ!


長唄[ながうた]邦楽囃子[ほうがくばやし]の合奏[がっそう]を見[み]てみよう!

  • 風流船揃[ふうりゅうふなぞろい]』 いろんな船[ふね]や、船[ふね]で遊[あそ]ぶようすを歌[うた]う曲[きょく]だよ。
    いつもは唄[うた]と楽器[がっき]だけで演奏[えんそう]する曲[きょく]だけど、このビデオでは踊[おど]りもあるんだ。 歌詞[かし]
  • 舌出三番叟[しただしさんばそう]
    おめでたい事[こと]がらをたくさん歌[うた]うお祝[いわ]いの曲[きょく]。みんなが長生[ながい]きできて、世[よ]の中[なか]も栄[さか]えるように祈[いの]るんだ。
    歌詞[かし]
  • [つき]の巻[まき]』(ビデオは右上[みぎうえ]の枠[わく]に映[うつ]るよ)
    御殿[ごてん]の雑用係[ざつようがかり]の男[おとこ]の人[ひと]と、奥女中[おくじょちゅう]のやりとりを歌[うた]った、踊[おど]りの伴奏曲[ばんそうきょく]としてできた。
    もともと、この曲[きょく]と「雪[ゆき]の巻[まき]」「花[はな]の巻[まき]」が1セットだった。
    [うた]の意味[いみ]は月[つき]と関係[かんけい]ないよ。 歌詞[かし]

   長唄ってなに?   唄の準備    舞台のどこで演奏してるの?

  • 長唄[ながうた]ってなに?
    歌舞伎[かぶき]というお芝居[しばい]や、日本舞踊[にほんぶよう]につかう音楽[おんがく]だよ。ふつうは唄[うた]と三味線[しゃみせん]で演奏[えんそう]するけれど、囃子[はやし]邦楽囃子[ほうがくばやし])も入[はい]るよ。

    [うた]ってなに?
     [うた]のこと。どんな声[こえ]で歌[うた]うのかな?
    長唄[ながうた]って長[なが]いの?
     [なが]いとはかぎらない。短[みじか]いのもたくさんあるよ。

  • [うた]の準備[じゅんび]
    見台[けんだい]を組[く]み立[た]てるところを見[み]てみよう。
    相引[あいびき]を組[く]み立[た]てるところを見[み]てみよう。

  • 舞台[ぶたい]のどこで演奏[えんそう]しているの?
    「三味線[しゃみせん]」は絵[え]の右上[みぎうえ]、「唄[うた]」は左上[ひだりうえ]に描[か]かれているのわかるかな。


    歌舞伎[かぶき]の舞台[ぶたい]

    このお芝居[しばい]は、勧進帳[かんじんちょう]という有名[ゆうめい]な歌舞伎[かぶき]のお話[はなし]の一場面[いちばめん]だよ。
    *絵[え]をクリックしてみてね。