日本[にっぽん]
邦楽囃子[ほうがくばやし]
- 篠笛[しのぶえ]と小鼓[こつづみ]と大鼓[おおつづみ]と締太鼓[しめだいこ]で
『行列三重[ぎょうれつさんじゅう]』 大名行列[だいみょうぎょうれつ]やお姫[ひめ]さまのご一行[いっこう]が歩[ある]いている場面[ばめん]で使[つか]うよ
- 能管[のうかん]と小鼓[こつづみ]と大鼓[おおつづみ]と締太鼓[しめだいこ]で
『追回[おいまわ]し』 ふざけて人[ひと]を追[お]い回[まわ]す時[とき]の音楽[おんがく]
『晒[さらし]』 川[かわ]の水[みず]で布[ぬの]をさらす様子[ようす]だよ
- 能管[のうかん]と締太鼓[しめだいこ]と大太鼓[おおだいこ]で
『着到[ちゃくとう]』 歌舞伎[かぶき]や文楽[ぶんらく]で、開幕[かいまく]30分前[ぷんまえ]に流[なが]れる音楽[おんがく]
『あばれ』
『飛去[とびさ]り』 退場[たいじょう]の音楽[おんがく]。舞台[ぶたい]から飛[と]び去[さ]っていく様子[ようす]。速[はや]さは乗[の]り気味[ぎみ]だよ。
『砂切[しゃぎり]』 歌舞伎[かぶき]や文楽[ぶんらく]で、幕[まく]が降[お]りたときに流[なが]れる音楽[おんがく]
- 能管[のうかん]と大拍子[だいびょうし]と大太鼓[おおだいこ]で
『早大拍子[はやだいびょうし]』 神社[じんじゃ]の場面[ばめん]などに使[つか]うよ
『にんば』 - 能管[のうかん]と柄太鼓[えだいこ]とチャッパで
『音頭[おんど]』 手踊[ておど]りの場面[ばめん]に使[つか]うよ
- 能管[のうかん]とチャッパと大拍子[だいびょうし]と大太鼓[おおだいこ]で
『太々神楽[だいだいかぐら]』 巫女舞[みこまい]の神楽[かぐら]をまねた音楽[おんがく]
- 小鼓[こつづみ]と大鼓[おおつづみ]と締太鼓[しめだいこ]で
『騒[さわ]ぎ』 江戸[えど]の廓[くるわ]や酒宴[しゅえん]の賑[にぎ]やかな場面[ばめん]の曲[きょく]
- チャッパと締太鼓[しめだいこ]と小鼓[こつづみ]と大太鼓[おおだいこ]で
『龍神[りゅうじん]』 海[うみ]にちなんだ曲[きょく]に使[つか]うよ
- 締太鼓[しめだいこ]と大太鼓[おおだいこ]と銅鑼[どら]で
『金獅子[きんじし]』 獅子[しし]が暴[あば]れている様子[ようす]。賑[にぎ]やかな場面[ばめん]で使[つか]うんだ。
- 締太鼓[しめだいこ]と松虫[まつむし]で
『葛西[かさい]』 近[ちか]くからみる
浜辺[はまべ]で貝[かい]を拾[ひろ]う時[とき]の音楽[おんがく] - 双盤[そうばん]と大太鼓[おおだいこ]で
『双盤[そうばん]』 お寺[てら]の場面[ばめん]に使[つか]う音楽[おんがく]
長唄[ながうた]と邦楽囃子[ほうがくばやし]の合奏[がっそう]を見[み]てみよう!
- 『風流船揃[ふうりゅうふなぞろい]』
いろんな船[ふね]や、船[ふね]で遊[あそ]ぶようすを歌[うた]う曲[きょく]だよ。
いつもは歌[うた]と楽器[がっき]だけで演奏[えんそう]する曲[きょく]だけど、このビデオでは踊[おど]りもあるんだ。 歌詞[かし] - 『舌出三番叟[しただしさんばそう]』
おめでたい事[こと]がらをたくさん歌[うた]うお祝[いわ]いの曲[きょく]。みんなが長生[ながい]きできて、世[よ]の中[なか]も栄[さか]えるように祈[いの]るんだ。
歌詞[かし] - 『月[つき]の巻[まき]』
御殿[ごてん]の雑用係[ざつようがかり]の男[おとこ]の人[ひと]と、奥女中[おくじょちゅう]のやりとりを歌[うた]った、踊[おど]りの伴奏曲[ばんそうきょく]。
もともと、この曲[きょく]と「雪[ゆき]の巻[まき]」「花[はな]の巻[まき]」が1セットだった。
歌[うた]の意味[いみ]は月[つき]と関係[かんけい]ないよ。 歌詞[かし]
邦楽囃子ってなに? 邦楽囃子の楽器
邦楽囃子[ほうがくばやし]ってなに?
お芝居[しばい](歌舞伎[かぶき]と文楽[ぶんらく])、日本舞踊[にほんぶよう]、箏[そう]や長唄[ながうた]の演奏[えんそう]をにぎやかにもりあげる音楽[おんがく]。笛[ふえ]や太鼓[たいこ]、鼓[つづみ]、銅鑼[どら]、鉦[かね]などの打楽器[だがっき]をつかうよ。お芝居[しばい]では、いろいろな気分[きぶん]や、みのまわりの音[おど]、それに自然[しぜん]の様子[ようす]も楽器[がっき]で表[あらわ]すから、すごいなあ。それから、お芝居[しばい]の始[はじ]まりや終[お]わりも、太鼓[たいこ]を打[う]って合図[あいず]するんだ。邦楽囃子[ほうがくばやし]には、祭囃子[まつりばやし]や能[のう]の囃子[はやし]とおなじ曲[きょく]もあるよ。
- 歌舞伎[かぶき]の邦楽囃子[ほうがくばやし]
ここでは二つのやりかたを説明[せつめい]するよ。
- お客[きゃく]さんに見[み]えない所[ところ]で演奏[えんそう]する「下座[げざ]」
客席[きゃくせき]からみて舞台[ぶたい]左[ひだり]がわの黒御簾[くろみす]という部屋[へや]で、舞台[ぶたい]をみながら演奏[えんそう]する。黒[くろ]い御簾[みす](竹製[たけせい]カーテン)がおりていて、お客[きゃく]さんには中[なか]が見[み]えない。ここでお芝居[しばい]の始[はじ]まりや終[お]わりの太鼓[たいこ]を打[う]ったり、いろいろな楽器[がっき]で場面[ばめん]にあわせた音[おと]を出[だ]すよ。黒御簾[くろみす]には長唄[ながうた]や長唄三味線[ながうたじゃみせん]の人[ひと]もいて、邦楽囃子[ほうがくばやし]と合奏[がっそう]もするんだ。
舞台[ぶたい]「下手[しもて]」(左手[ひだりて]のこと)で演奏[えんそう]するから、「下座[げざ]」や「下座音楽[げざおんがく]」とよんだり、「黒御簾[くろみす]」、「黒御簾音楽[くろみすげざおんがく]」「陰囃子[かげばやし]」ともいうよ。 - お客[きゃく]さんに見[み]える所[ところ]で演奏[えんそう]する「出囃子[でばやし]」
舞台[ぶたい]の上[うえ]の雛壇[ひなだん]に、邦楽囃子[ほうがくばやし]と長唄[ながうた]と長唄三味線[ながうたじゃみせん]がずらっとすわって演奏[えんそう]する。踊[おど]りの曲[きょく]や、能[のう]をもとにしたお芝居[しばい]で使[つか]うよ。
歌舞伎[かぶき]の舞台[ぶたい]
このお芝居[しばい]は、勧進帳[かんじんちょう]という有名[ゆうめい]な歌舞伎[かぶき]のお話[はなし]の一場面[いちばめん]だよ。
*絵[え]をクリックしてみてね。
- 文楽[ぶんらく]の邦楽囃子[ほうがくばやし]
文楽[ぶんらく]では、お客[きゃく]さんから見[み]て舞台[ぶたい]左手[ひだりて]の上[うえ]にある、「下座[げざ]」という部屋[へや]で演奏[えんそう]するよ。御簾[みす](竹製[たけせい]カーテン)がおりていて、下座[げざ]の中[なか]はお客[きゃく]さんに見[み]えない。ここでお芝居[しばい]の始[はじ]まりや終[お]わりの太鼓[たいこ]を打[う]ったり、笛[ふえ]やいろいろな打楽器[だがっき]で場面[ばめん]にあわせた音[おと]を出[だ]すよ。
邦楽囃子[ほうがくばやし]の楽器[がっき]
邦楽囃子[ほうがくばやし]で使[つか]う楽器[がっき]を仲間[なかま]にわけてみよう!
- 笛[ふえ]の仲間[なかま]
- 鼓[つづみ]の仲間[なかま]
小鼓[こつづみ]
大鼓[おおつづみ] - 太鼓[たいこ]の仲間[なかま]
締太鼓[しめだいこ]
桶胴[おけどう]
大拍子[だいびょうし]
カンカラ太鼓[だいこ]
豆太鼓[まめだいこ]
大太鼓[おおだいこ]
団扇太鼓[うちわだいこ]
柄太鼓[えだいこ] - 鉦[かね]の仲間[なかま]
金属[きんぞく]でできている打楽器[だがっき]。頭[あたま]の平[ひら]たいのが鉦[かね]。
当り鉦[あたりがね]
松虫[まつむし]
双盤[そうばん] - 仏様[ほとけさま]の前[まえ]で使[つか]う楽器[がっき]の仲間[なかま]
木魚[もくぎょ]
鏧[きん]
鐃鈸[にょうはち]
鈴[れい]
団扇太鼓[うちわだいこ]